初めてでもできるか?ビカクシダの「胞子培養」

ビカクシダ

ビカクシダの胞子培養とは

胞子培養(ほうしばいよう)とは、シダ植物やコケ植物などが持つ「胞子」から新しい個体を育てる方法です。ビカクシダもシダ植物の一種なので、種ではなく胞子で増やすことができます。

胞子は植物の元になる微細な粉のようなもので、花や木の種とは違い、受精や発芽のステップが独特で、まず「前葉体(ぜんようたい)」という小さな構造が育ちます。

前葉体が育ち、その上で精子と卵が受精してようやくシダ本体(親株のような姿)になります。

なぜ胞子培養をするのか・・・

それは、成長の過程が独特で観察が面白そうなこと。

初めから育てることができれば愛情もいっそう深くなりますね。

ではその独特の過程を楽しむため、ビカクシダ栽培初心者の私が挑戦していきます。

準備したもの

胞子培養は始めるにあたり、ちょっとした物が必要になります。

まず「胞子」これは園芸店での販売は見つけれなかったので、メルカリに出品されてあるのでそこから入手しました。品種は『SS Foong(フーン)

そして胞子を蒔く用土にジフィーセブンです。

ジフィーセブンはサカタのタネが販売する園芸用の育苗資材で、水を吸わせるだけで膨らみ、種まきや挿し芽に適した培養土ポットとして使用できるアイテムで、自分はこれを使いました。

続いて

クリアケース、これに先ほどのジフィーセブンを敷き、胞子を培養する容器になります。

そして、白のトレースプーン茶こし折り紙です。これは全てセリアで購入しました。

培地の準備

胞子を蒔いていく培地を準備します。

その前にクリアケース、白のトレー、スプーンに茶こしは全て熱湯消毒行います。

胞子培養は湿度が高くするため、菌が繁殖しやすい環境です。この菌が発芽した前葉体に悪い影響をい与えるのでその予防の一つです。

それでは白のトレーの上にジフィーセブンを置きます。

ジフィーセブンの上から熱湯を注いで行きます。

そうすると徐々に膨らんできます。

外側の紙を破り、中身だけクリアケースの中に入れていきます。あとは表面が平になるようにスプーンで調整していきます。

まだ培地が熱いので冷めるまで、待ちます。

その間に菌対策をもう一つ

薬剤によるカビの対策

ビカクシダの胞子培養におけるカビの影響はかなり大きいです。

1. 胞子の発芽を妨げる

  • カビが先に繁殖すると、培地の表面を覆ってしまい、ビカクシダの胞子が光や空気に触れられず、発芽できなくなる
  • カビが胞子に直接くっついて、物理的に邪魔することも。

2. 養分を奪われる

  • カビは培地の栄養(特に寒天培地やピートモスなど)を吸収してしまうい、ビカクシダの胞子や前葉体に必要な栄養が不足してしまう。

3. 有害物質の分泌

  • 一部のカビは胞子や若い前葉体に有毒な代謝物(抗生物質や酸性物質)を出すことがあり、発芽後成長停止 や枯死する場合もあります。

4. 前葉体・配偶体の腐敗を誘発

  • 順調に発芽していても、カビが接触するとその部分から腐り始めて広がることがあり、とくに湿度が高すぎる密閉環境では要注意です。

などです。

そこでカビを100%防止できないかもしれませんが、ある程度抑えることができればと考え、「ベンレート水溶剤」という薬剤を準備しました。

ベンレート水和剤は、農薬の一種で、一般的には「ベノミル」という有効成分を含む殺菌剤で、予防と治療の両方の効果があると言われています。果樹、野菜、花など幅広い作物に使われており、灰色かび病、うどんこ病、菌核病などの真菌性の病気に効果があります。

今回はこれを2000倍に希釈して使用します。

方法は、1Lの水にベンレート水和剤:0.5g(1袋)を溶解します。

実は、こんな1Lも使用しません・・・今回の胞子培養の際、用土の表面に霧吹きで殺菌するで、おそらく10mlもあれば十分です。

問題なのがこのベンレート水和剤、作り置きができないということ・・・・そうなんです、一度作成したら早めに全部使い切るか、残りは破棄します。しかし自分は盆栽も管理しているおで、モミジ盆栽のうどん粉病対策に使用しようと考えているので、ちょうど良かったです。

ビカクシダの胞子培養用として50mlのワンプッシュ霧吹き用の容器に移し替えておきます。

胞子を蒔く

前準備に時間を要したのですが、いよいよ胞子を培地に蒔きます。

培地のジフィーセブンを熱湯で戻したので、冷めていることを確認します。

冷めていれば、表面を水でしっかり湿らせます。

次にカビ対策で作成した「ベンレート水和剤」を培地全体き吹きかけていきます

ようやくここで胞子の出番。

今回使用する胞子:SS Foong1(フーン)をビニールの袋から折り紙の上に移します。

今回はこのように、「茶こし」を使用してみました。

ここで一つ問題が発生しました。

それは右の画像の赤丸の部分です。胞子が密集してしまいました。

やはり、茶こしの網目から胞子を入れえた際に一部抜け出してこのようなことになってしまったんでしょう!

あとは、茶こしを軽く叩きながら胞子を落としていきます。

先ほど密集させてしまった胞子は、できるだけ広げるように茶こしの後ろの部分で調整してみました。

次に胞子を蒔くとき、このように密集させないように対策が必要です。(只今検討中)

最後に、霧吹きで水を与えて、胞子を蒔いた容器をサランラップで密閉します。

これで胞子を培地に蒔く作業は終了しました。

あとは温度、湿度、光をしっかり管理して発芽まで気長に待ちます。

最後に

ここまでの行程は初心者の自分でも行うことができました。

動画にもまとめてみましたので、添付しておきます

最後まで見ていただきありがとうございました。

次の段階、発芽してからの行程は今後報告していきます。

もし、ビカクシダの管理、胞子培養を初めてみたいと思われている方・・・・一緒に初めて見ませんか?

とても楽しく、ワクワクが止まりません!

コメント